私くらいの年代の遊びは、学校から帰ると夕飯の時間まで、近所の仲間たちと一緒に、路地裏で陣取り合戦や缶けりなどをしていました。時には、木登りをしたり、屋根から飛び降りたり、小川を飛び越えたり、河原に生えるシノで剣を作りチャンバラごっこをしたり・・・結構危険なこともしていました。短い坂の上からちょっとした大き目の石をころがして下で受けたりしていたところ、受け損なって足の親指の爪をはがして血みどろになったこともありました。
でもそんな風な子供時代の遊びは、基礎体力や危険対処能力などを養い、様々な経験を積みながら豊かな感性を育む大切な時間です。現代では自由に思い切り遊べる場所もなく、子供たちもなかなかな忙しい日々を過ごしています。だからこそ、「今!」、全身を思い切り使って自由に遊べるチャンバラのようなものが必要だと思います。
とにかく、まずは楽しい!から始めましょう。
スポーツチャンバラのもともとは、「小太刀護身道」と言っていました。つまり、身を護るための武道だったのです。その精神と護身性を広くみんなに広めるために、入りやすい「スポーツチャンバラ」という名称を使うようになりました。
ですから、ただ棒きれをメチャクチャに振り回すどいう乱暴な遊びではなく、練習を積むことによって、敏捷で粘り強い身体と、正しい心構えを自然と得ることが出来る武道性を持ったスポーツなのです。
礼を重んじ、相手を尊重しながら試合する・・・人として本当の「強さと優しさ」を身につけて行きましょう!
毎年世界大会も開かれ、今や参加国も30ヶ国を超えています。どんな国でも子供たちの興味は同じようなもの。力いっぱい剣を振り、カッコいいサムライや騎士にあこがれるものです。
群馬県スポーツチャンバラ協会も群馬県スポーツ協会(体協)に正式加盟しました。全国的に体協加盟が続いていますので、国体競技として参加できる日も夢ではなくなってきました。
今から始めれば、あなたもあなたのお子さんも、国体選手として活躍するときがくるかもしれません。
軽くて安全な剣と面のみという軽装で行えるスポーツチャンバラは、幼児から高齢の方まで、年齢性別なく楽しめます。ご家族みんなで楽しめば、親子のコミュニケーションになり健全な家族関係が築けます。
また、年齢の高い方、障害のある方なども、それぞれの体力や状況に合わせて行えば、本当に面白く楽しめるのがスポーツチャンバラです。
特に高齢の方で何か社会貢献ができたらと思っている方。ぜひスポーツチャンバラの支部・同好会の指導者になってください。自分も楽しみながら子供たちを教えるということが、案外簡単にできるのもスポーツチャンバラの面白さであり素晴らしさでもあります。